特定非営利活動法人 全日本自動車
リサイクル事業連合

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自動車リサイクルによる環境保護

自動車は鉄やアルミニウムなどの金属とバッテリーの有用部品がたくさん使用されています。
廃車となった使用済み自動車(ELV: End Life of Vehicle)および、その有用部品は有価物として、
解体業者や破砕業者によって自動車重量の約80%がリサイクルされ、
残り20%はシュレッダーダスト(自動車シュレッダー残さ ASR :Automobile Shredder Residue)として埋め立てられてきました。

しかし、一方で自動車の不法投棄などの不適正な処理により、
流れ出した有害物質やフロンガスによる土壌・地下水の汚染、オゾン層の破壊など、
地球環境への影響が懸念されていました。

現在、日本では年間約330万台の使用済み自動車が発生しています。
2005年に日本初の「自動車リサイクル法」が施行されたことにより、
使用済み自動車の適正処理とリサイクルに大きく貢献しています。

リサイクル部品とは?

リユース部品

使用済み自動車から取り外した部品に点検、清掃、美化を施し商品化した再利用部品。

リビルト部品

使用済み自動車から取り外した部品を分解・洗浄し、磨耗・劣化したパーツ(部位)を新品と交換、劣化していない部品は補修して組み立てた再利用部品。

自動車部品を再利用することで、新品部品を生産する際の資源やエネルギー消費、二酸化炭素(CO2)の排出量を削減。
地球温暖化防止や環境保全に大きく貢献します。

リサイクルパーツのCO2削減数値例

リサイクルパーツのCO2削減数値例
4ドアセダンタイプ(1800cc・2010年式の車両)構成部品の例

部品

リユース品

リビルド品

クーラーコンプレッサー

CO2削減:43.8kg

CO2削減:39.4kg

エンジンASSY

CO2削減:681.3kg

CO2削減:641.7kg

フロントウィンドシールドガラス

CO2削減:46.1kg

マフラーASSY/マフラーキット

CO2削減:74.9kg

左フロントストラット

CO2削減:131.7kg

ラジエーター

CO2削減:34.9kg

CO2削減:26.3kg

オートマチックミッション

CO2削減:516.3kg

CO2削減:368.4kg

フロントバンパーASSY

CO2削減:37.2kg

左フロントナックルASSY

CO2削減:85.2kg

左フロントドアASSY

CO2削減:157.4kg

出典:一般社団法人 日本自動車リサイクル部品協議会
バージョン:Ver.2006

リサイクル部品ができるまで

01.入庫

使用済み自動車が入庫されます。

02.適正処理

自動車リサイクル法に基づき、解体前にタイヤ・バッテリーの取り外し、廃油や廃液の抜き取り、フロンやエアバッグ回収など、適正に処理します。

03.部品の取り外し

再利用できる部品を確認し、ひとつずつ外していきます。現車でテストできないエンジンなどの主要機能部品は、テスター機器で品質を点検します。

04.部品の点検・美化・商品化

部品をきれいに洗浄し、細かな傷や動作確認により安全性や品質を確認。商品倉庫へ安全に保管します。

05.発送

受注を受けたリサイクル部品は、丁寧に梱包し、運送業者より即日発送します。

自動車リサイクルの啓発・情報発信

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セミナー・講演会の開催

当法人の理事には、自動車リサイクルのプロフェッショナルが就任。各分野の専門知識を生かし、以下のようなセミナー・講演会を、会員企業様・一般市民のみなさま向けに開催しています。

  • 自動車産業セミナー
  • 企業様向けセミナー(企業様からリクエスト内容に基づき実施いたします)
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国際会議の開催

欧米をはじめ隣接アジア諸国の事業者団体など世界各国の自動車産業従事者とともに自動車の利用が引き起こす環境問題・廃棄物問題を扱う、国際会議を開催しています。

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コンサルティング支援

海外企業へ日本の自動車リサイクルのノウハウを提供し、リサイクル工場見学のアテンドや実地研修のセッティングなどのコンサルティング支援を行っています。

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自動車リサイクルに関する調査研究

使用済み自動車による汚染問題の調査研究をもとに、自動車リサイクルシステムの基準づくりやビジネスネットワークを構築し、自動車のリサイクルの向上を目指します。

太平洋島嶼国における廃車処理実態調査(パラオ共和国、ミクロネシア連邦共和国、フィジーにおける廃車処理状況について) 

太平洋島嶼諸国では、急激な近代化にともない、廃棄物の処理問題が深刻化しています。使用済み自動車もゴミと共に放置され、深刻な環境汚染源のひとつとなっています。

生産国責任と途上国支援の視点から当法人は、放置車両や使用済み自動車の処理についての調査を実施。調査結果を検討し、問題解決策を提示することで、現地の自然環境保全とその教育活動に貢献。またこの活動を紹介することが、使用済み自動車の適正処理の有用性を一般市民のみなさんに知っていただくことにつながっていると考えています。

※フィジーの調査活動は、三井環境基金2008年度第2回助成活動に選定され、2009年・2010年の2年間にわたり活動を展開しました。

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自動車リサイクルのPR活動

より多くの方々に自動車リサイクルを知っていただけるようイベント出展などを積極的に行い、
NPO JARAと会員企業の事業やSDGs取り組みを紹介しています。

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自動車リサイクルに関する情報提供

自動車リサイクルの最新動向の情報提供や海外における「日本国内外の自動車リサイクル情報」の共有を図るため、機関紙、研究報告書、その他自動車リサイクルに関する出版物を発行しています。

  • 海外版JARAニュース
  • 絵本「もりのだいじけん」「うみにあいたい」 
  • 環境・自動車リサイクル辞典
  • ベトナム語自動車技術用語辞典「Dictionary of Automotive Technical Words」
  • リサイクルテキスト「Automotive Recycling」
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災害支援活動

自然災害により被害を受けた車両の引上げや救済活動を通じて、被災地の一日も早い復興を支援しています。
2011年の東北大震災では、一般社団法人日本自動車リサイクル機構とともに対策本部を立ち上げ、被災車両の引上げ対応を行いました。

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エナジーグローブ賞の受賞

NPO JARAは、優れた環境プロジェクトに贈られる国際的な環境賞
「エナジーグローブ賞」を3度受賞いたしました。(2010年、2011年、2015年)

エナジーグローブ賞とは?
世界で最も有名な環境賞のひとつです。エナジーグローブ賞は毎年、160カ国以上の国々から1,000件を超えるプロジェクトが応募され、エネルギーと共に再生可能や無公害の資源を活用する省資源プロジェクトを地域・国・グローバルに展開しています。

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